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近鉄バス百科 その他もろもろ

ここでは、「これこそ近鉄バスだ」というものを集めてみました。
後輪カバー
(上左)一般路線車[3558号車]、(上右)旧塗装車[3001号車]、(中左)ワンステップ車[6111号車]、(中右)レインボーバス[0451号車]、(下左)ノンステップ車[0101号車]、(下右)[参考]大阪市営バスの後輪カバー (下左)2001.4.15、(上左)(下右)2001.10.28、他は2001.10.27撮影
車両外観上でもっとも目立つのが、左後輪に取り付けられた巻き込み防止用のカバーではないでしょうか。ワンマン化が進んだことで安全性を確保する目的で装備されるようになったものです。東京地区では前−中方式の扉配置であり、降車客が巻き込み事故に遭う危険性があったのに対し、関西では前−後方式の扉配置ですので、巻き込み事故は東京よりは少ないと見られたのにも係わらず、この後輪カバーは近鉄、大阪市、奈良交通といった関西地区の会社で広まったのは興味深いところです。関西以外では伊予鉄道や防長交通で装備しています。
ワンステップ車やノンステップ車の登場以後は、高槻市営、阪神電鉄や神姫バスでも装備されるようになっています。
バックカメラと乗降中表示灯・バンパー中央のナンバープレート
(左)高速バスにもバックカメラ (右)後面のバンパー部ナンバープレートや乗降中表示灯も特徴。もちろんバックカメラも装備 下は高速バスのSOS表示兼用の表示機
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路線バス、観光バス問わず装備されているのが、このバックカメラです。周辺他社では路線バスへの装備はあまり見かけませんが、近鉄バスではここ10年でほぼ全ての車に装備されました。観光・高速バスも、ワンマン運行でなかったことから装備をしていませんでしたが、同様に装備されています。カメラも次第に小型化されており、外観上もあまり目立たなくなっています。
後面には、「乗降中」「発車しますご協力ください」の表示灯が付いています。「乗降中」のほうは、もとは「バス停に入ります」でしたが、左にウインカーを出すとバス停の前でなくてもこの表示が出てしまうので、1992年式以降は「乗降中」になっているというわけです。なお、1995年式からは見やすいLED式になり、近年は高速バスの後面にも装備されるようになっています。高速バス用は、「SOS」の表示が出せるようになっています。
後面といえば、バンパー中央にナンバープレートが装備されていたのも特徴でした。この形態は近鉄バスと南海バス独特の仕様でした。近鉄バスは1991〜1994年式と2001年式以降は標準仕様になっていますが、南海ではずっとバンパー中央部のままで、しかも日野車だけでなく、三菱車も同じでした。
路肩灯
路肩灯とタイヤハウス灯が装備された2302号車。通常の路肩灯は2002年式から斜めに取り付け
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これも特徴的でしょうか。路肩灯とは、後輪の脇を照らすカマボコ形のランプです(青矢印)。しかし、近鉄バスの場合はこれが長年装備されていませんでした。その代わりに後輪タイヤハウス内にランプが取り付けられています(赤矢印。タイヤ横に光るランプ)。照らす能力はこのタイプのほうが上のようですが、隠れた位置にあるのが難点。近年は、標準化の流れにあって、通常の路肩灯を装備するようになってはいますが、写真の高速車ではタイヤハウス内のランプも装備しています。なお、2002年からは通常の路肩灯を斜めに装備しています。
「プープープー」
路線バスにおいては、発車時に「プープープー」というブザーが鳴ります。これは発車警報装置といい、近鉄バスだけの特別仕様です。もともと車線数の少ない道でバスの直前直後を横断する人が後を絶たず、バスが発車できないことがしばしばあったため、発車することを警告して横断しないように注意を呼びかけるものであるそうです。
ドアにスイッチがついており、ドアが閉まったことを検知すると鳴るようになっています。車外のスピーカーから音が出るようになっておりますが、車によって音色や鳴る回数が違ったりするのが面白いです。
ただ、この装備も標準化のためか、2001年の新車からは装備されなくなってしまいました。
駅名表示装置
(上左)アンバー1色2段式は1988〜1991年式まで採用。最初の半区はこのように表示する。(上右)1995年式まで採用の3色LED式(下左)近年のデジタル運賃表(下右)駅名選別表。同じ営業所でも、「大型」と「マイクロ(中小型)」で異なる *写真を押すと拡大表示します
路線バスの車内には、次の停留所名を表示する装置が取り付けられています。1984年式まで装備されていた、幕式の運賃表に代わって、停留所名表示機で運賃もあわせて表示するようになったのです。
最初、1段式で「停留所名→(のりかえ)→運賃(なし〜5番)→運賃(6〜10番)・・・→停留所名」と繰り返し表示していましたが、これだと運賃が出たり消えたりで見難い・・・ということで、1988年からは2段式になり、上段に停留所名、下段にのりかえ・運賃を表示するようになりました。
1992年式からは、さらに3色表示になって文字も大きく見やすく改良されましたが、1997年の運賃改定で運賃区界が細かくなったことで、整理券番号5番以上の路線が多くなり、運賃表示にも問題が出てきたことから、1999年以降は停留所名表示機能を持ったデジタル運賃表を装備するようになりました。
ただし、これには例外があり、観光バス転用車では停留所表示機能のないデジタル運賃表が装備されているほか、1995〜6年式には地方で見られるような左側に縦書きで停留所名を示し、その横に運賃を表示するタイプのデジタル運賃表も装備しています。また、既に廃車になっている1982年式には、幕式運賃表に加えて停留所名表示装置を取り付けた車もいました。
なお、鳥飼営業所(茨木・摂津地区)は、均一運賃のため、停留所名表示のみ行い、運賃は別にプレートで掲げられています。
大きな名札
*写真を押すと拡大表示します(名前の部分は加工してあります)
運転士の名前を示すプレートは、もとは関西他社でも見られた縦長の細いものでしたが、分社化の際に大きなものに取り替えられました。2枚差し込めるようになっており、高速バスでは両方に名札を差し込むようになりますが、一般路線の場合は、上に運転士のモットー、下に名札を差し込むようにしているのが特徴です。なお、この名札は近鉄バスのみで、近鉄観光バスでは従来どおりの細い名札を使っています。
最近は近鉄バスに触発されたか、阪急バスや大阪市営バス、尼崎市営など周辺事業者でも大型化されるようになっていますが、さすがに個人のモットーが出ているのは近鉄バス独自のものといえるでしょう。モットーについては営業所毎に異なる部分も見られます。
ブレーキ・降車ベル表示灯
3063号車の場合 *写真を押すと拡大表示します
運転席の直後にある「Hポール」上部についているのがこの装置です。ブレーキやウインカー、降車ボタンの点灯にあわせてそれぞれを表示するようになっています。このタイプは1982年〜1994年式に取り付けられています。1995年式はちょっとサイズの小さいタイプになり、その後は装備されなくなりました。なお、1981年式まではHポール上部に「次停車」というランプが付いており、これの左側が広告差しになっており、ブレーキ表示灯も別に装備されていました。
ステップ灯
94年頃から装備しているステップ灯 *写真を押すと拡大表示します
ステップ灯は、路線バスで94年頃から装備されるようになったものです。乗降時の安全を考慮した装備で、同様のものは東京の関東バスでも見ることができます(取り付け位置は異なる)。近鉄バスの場合は運転士の要望で装備されたそうです。
ドアスイッチの取り付け方向
ドアスイッチの方向に注目。放送装置のスイッチも昔は同じ向き *写真を押すと拡大表示します
運転士が扱う、乗降ドアのスイッチも近鉄バスのものは特徴がある装備です。他社一般に見られるのは、前後方向に開閉スイッチがついているものですが、近鉄バスでは左右方向についているのです(この配置は京王電鉄バスにも見られる)。放送装置の起動スイッチも最近の車を除いて同様についており、これは他社と大きく異なった装備であるでしょう(なお防長交通に移籍した車は同社で通常の位置に改造)。なお、かつては前乗り系統があったので、前乗り−後乗り切り替えのスイッチもついていました。
そのほか
EEドライブ車や運賃箱と運転席間の仕切り板なども「近鉄らしい」ものですが、こういったもののなかには「少し幅の狭い前面方向幕」のように、大阪市や奈良交通も同様にしていた仕様もあり、これもまた興味深いものであろうと感じます。
(最終更新:2003.8.31)
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